昔、私の家にはフランスの県別の民族衣装を描いたポスターが飾ってあった。
幼い私はそれを、毎日眺めていたのを良く記憶している。
県ごとに特性の違う、可愛らしく美しい衣装たち。すぐに虜になった。
しかし、とある日の引越しをきっかけにそのポスターは私の前から姿を消してしまった。
これは、追憶としてフランスの民族衣装を描くことから始まったシリーズである。
アルザス地方を皮切りに、民族衣装を調べていくうちに、その歴史と魅力にのめり込んだ。
今後も世界の民族衣装をライフワークとして描いていくことを計画している。